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アロウズ特集その2(レアフォース)へ

# アロウズ『レア』・・・世界で唯一製品化に成功したシリコンハイブリッドルアー
1997年7月20日ある一人のアングラーが高知県四万十川で七年間追い続けて1度も釣れないアカメを狙う中、『カシャカシャ』と静寂を破る音に気付いた・・・それはルアーにフックが当たる音であり、その日は釣れない理由となった。「必要ない音だ」と思い、ルアーにテープを貼ってみた、ルアーが動かなくなる、少しブルーになる。
 
闇夜で聞いた音をなくすにはどうすればいいのだろうか?ひとつ何かがワカッタ。なぜ、ルアーは硬いのか?軟らかければ音もしないし、ボディーがやわらかいと、本物らしくなり食い込みも良いのでは?・・・・
 
アングラーとして浮かんだ素朴な疑問が世界唯一の製品化に成功したシリコンハイブリッドルアー誕生の出発点だった。しかし、漠然と浮かんだシリコンについても、他の物質と接着しにくく、着色し難いという特性を知らなかった。製品化は難しいと指摘するメーカーもいたが、話を進めるうちに彼の情熱に賛同し、新しいことにチャレンジしようというメーカーに出会った。同年十二月、彼はそれまで行っていた自動車関係などの仕事をなげうち、前代未聞の夢のルアーの開発を始めた・・・。
 
大きな壁にすぐぶち当たった。デザイン、成型にあたっては従来のプラスチック成型法の工程が使えない。オリジナルの手法を考えるしかない。成型方法、素材、量産ともに参考になる手法が無いなか、メーカーからサンプルを取り寄せ、ハリウッドの特殊メークも参考に独学で研究。試行錯誤を繰り返す毎日でまさに最初の1年は何も進まず開発資金だけ使っていた。睡眠時間も惜しむなど努力のかいあって、シリコンの配合具合や天然素材の添加などでようやくプラスチィックとの接着に成功、特別なシリコンへの着色方法も編み出した。
 
開発開始2年後ようやく完成したプロトモデルでは、メーターオーバーのアカメを始め、劇的に釣れる実感がある。シーバス、ヒラ、アカメが次々と釣れるのは、テストで少し自信が持てた。しかし、ハードルは続く。商品化しようにも量産化が実現するだけの成型や試験の機械がない。貯金を取り崩し、車や絵画を売るなど資金を工面し、本物らしい感触、形、動きを何度も改良を加え、5年の歳月を費やし完成した『レア』はデビュー後、多くのアングラー達に衝撃をあたえることとなった。
 
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レア画像 レア画像 レア画像
レアの画像(アロウズHPより)
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アロウズ レア 商品一覧
アロウズ レア
アロウズ レア
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【レア テクニカルデータ】
●ターゲットエリア
レアのルアーセッティングはサーフ、ゴロタ浜、磯、河口、中規模以上の河川内を想定して開発されています。
●タックル
9フィート以上のミディアムパワー以上のロッドで、スピニングタックルがベスト。
●ラインシステム
ルアーのアクションを最大限に生かすために、スナップ及びフリーノットを使用して下さい。
リーダーはかなりの太さのものまで使用できます。アクションに影響を与えにくいセッティングになっています。
●フック
標準のフックサイズを参考に、同サイズクラスであればアクションに大きな変化はありません。大きすぎるフックの使用はルアーの背中にフックポイントが乗る原因になりますのでご注意下さい。
●メンテナンス
レアに使われているシリコンは熱、耐水性にすぐれ別種塗装も侵さない組成を持っています。シリコンは表面に皮膚と同じような濡れ特性がありますので、小さなホコリ等が付着します、保管の祭には必ず洗って保管して下さい。洗浄には食器を洗う台所洗剤を使ってください、食器を洗うのと同じように、スポンジを使用して洗えば、表面の質感が戻ります。
●テクニック
レアのボディーは水面着水後、ロッドティプを上げて、スローで引くと水面付近まで上昇して、20〜30センチをトレース出来ます。フィールドテストの実績では、ティップを上げて、スローからミディアムのスピードで、軽くティップにトゥイッチングを入れるようにアクションをさせるのが有効でした。大きくジャークしてもダート幅はそう変わらないので、軽く入れるほうが理想的なヒラ打ちになると思います。そして有効なのは、ルアーがアクションをするかしないかのギリギリのデッドスローテクニック。そして軽いトゥイッチングでストップを入れることで、魚にルアーを見せて釣る、その時に発生する流水音はシリコン独特のものかも知れません。
●セッティング 
ルアーの設計において安定性を重視してセッティングすれば操作性が少なくなります。レアは少し操作性をつけてアングラー自身が動かせるルアーとして開発しています、その為に、足場の高い堤防、磯はバランスを崩す場合があり
ます、御注意下さい。またレアに使われているシリコンは海水の比重と同じ1.03に設定しているために空中ではルアーウエイトとなり、水中では水とシンクロ(同調)し
水に絡むアクションを表現します。
●キャスト
皮膜層のシリコンはフライ気味に投げると、水面着水時にフックを背負うことがあります。快適に使用するには、ライナー気味のキャストで、サミングを利用して着水時の抵抗を少なくなるよう心がけてください。
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アカメ:2000年5月
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# レアのプロトモデル開発も最終段階に入った頃、このルアーで釣った最大サイズのアカメ。
アカメ
執念のヒット、アカメ(オス)92cm
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レアができるまで
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高比重ウエイト、ワイアースルーシステム 高比重ウエイト、ワイアースルーシステム成型
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プラスティックボディ、移動重心システム プラスティックボディ、移動重心システム成型
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ホイルフィニッシュ ホイルフィニッシュ
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シリコン皮膜成型 シリコン皮膜成型
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ペイント ペイント
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シリコン成型機
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# アロウズが特注でオーダーしたシリコンルアーを成型する為の特注成型機。特注スペックの為(シリコンルアーの成型にしか使えない)お値段はフェラーリー1台分
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image:シリコン成型機(1)
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image:シリコン成型機(2)
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image:シリコン成型機(3)
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# ルアーの金型を創る際に使用する3次元測定機ミクロン単位で形状をデーター化ハンドメイドで作られた、マスターモデルの形状を読み取る際に活躍
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製品
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製品
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「私たちが作ってまーす」
「私たちが作ってまーす」


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