スピニングリール
初めて釣をするとき、ほとんどの人が手にするリールはスピニングリールです。もしかすると、このリールがスピニングリールという名前だとも知らないで使ってたりする人も中にはいらっしゃるかもしれません。
それくらい基本的なリールなんですね。何事も基本が大事です。もっとも基本的なリール、スピニングリールの事について解説いたします。
スピニングリールの種類
スピニングリールにはこんなに種類があります。
* 投げ釣り専用リール
その名のとおり、投げ釣り専用で、大型のスピニングリールです。特徴として、ドラグがなく、細糸タイプと太糸タイプがあります。細糸タイプは浅溝スプールでナイロン糸3号か-200mくらいを巻け、太糸タイプはナイロン糸5号-200mくらいを巻くことができます。遠くに飛ばすことを重視して作られたスピニングリールです。
* 磯釣り専用リール
見た感じは投げ釣り専用リールと似ていますが、違いは、ドラグがついていると言う点です。磯や船からの大物釣りに適しています。大物を狙うには通し手も太いナイロン糸(4〜18号くらい)などを使う必用があります。またその糸を100m以上巻けるスプールのキャパシティがないといけないのですが、この条件を満たしたリールです。
* レバーブレーキタイプ
このタイプのリールは磯釣りに使われることが多く、ドラグの替わりにレバーブレーキがついています。先の細い磯竿、細い糸での釣りなどで、このレバーブレーキを使って糸の出具合を微調整しながら魚とやり取りをする、比較的上級者向けのリールといえます。
* リアドラグタイプ
このリールは小型から中型のタイプがあり、ルアーフィッシングはもとより鯉釣りなどにも使われています。ドラグが後ろに付いているため、魚とのやり取りの最中でもドラグ調整がやり易いという特長があります。
* フロントドラグタイプ
ごく一般的な形で、一番よく目にするタイプです。小型から大型のものまで種類が一番多いのもこのフロントドラグタイプのリールです。リアドラグタイプとの違いは、魚とのやり取りの最中はドラグ調整はやりにくいという弱点はありますが、構造上コンパクトに設計できるで、特にルアーロッドに付けるにはバランスのいいリールが多くあります。
また大きな特長として音響タイプとサイレントタイプがあります。サイレントタイプは主にルアーフィッシングに使われることが多く、音響タイプは海釣り(エサ釣り等)に使われることが多いです。ルアーフィッシングではリールを巻く回数が非常に多くて音響タイプだと耳障りになるという理由で、サイレントタイプのほうが人気があるようです。
スピニングリールのメンテナンス
淡水で使用した場合と海水で使用した場合では、使用後のメンテナンスは海水で使用した時の方が重要です。スプールに巻いている糸を水道の水で塩分を洗い流します。その時、スプールはリールから取り外しておいたほうが良いでしょう。これは糸を水で洗い流す事によって糸の劣化を防ぐためです。
リール等に付いた水分は乾いた布で拭き取ってください。あとは、市販されているリールオイルをハンドルの付根部、スプールを取り外した時に現われるギヤ部等に塗る。その他、異常に気付いた時は、お買い上げの釣具店等に持って行く方が、良いでしょう。何故なら自分で分解して、部品を無くしたり、また壊してしまう恐れもあり余計に修理費用がかさんでしまう事もあるので・・・。
さて、この辺で前記述などでよくでくるドラグについて解説させていただきます。ドラグとは、糸切れを防止するための機能で、魚の強い引きにあった時、スプ―ルが逆転して糸を出すようになっています。特にルアーフィッシングなどは、細い糸を使ったりして魚とのファイトを楽しむのでこのドラグは絶対に必要になってくるのです。
ドラグ調整の仕方は、竿にリールをセットして、ラインをガイドに通し、糸の先にバネばかりを付けて、竿をゆっくり立てて行き、もう一方でバネばかりを引っ張ってもらう。この時、ドラグ調整の目安として使用する糸の強度の1/3ぐらいに設定します。例えば使用ラインが8LBラインの場合、1LB=約450gなので8LBラインの強度は3.6kgなのでその1/3の1.2kgがドラグを設定する数値でバネばかりが、1.2kgを示した時ドラグがジリジリと糸が出ていけば設定はOKです。
糸が出ない場合やバネばかりの設定数値が来る前に糸が出て行く場合は、ドラグノブを緩めたり締たりして調整します 。
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