今回は滋賀県大戸川トラウトフィッシングエリアを紹介します。
この記事がアップされるころには1年で最も寒い時期で、川の水温も低く魚の活性も低いためなかなかよい釣りをするのは難しいと思います。大戸川トラウトフィッシングエリアは、10月1日から3月末までという、鮎のシーズンを外してのオープンとなっていますので残り少ない期間ではありますが、3月の声を聞き寒さも少し和らいで水生昆虫のハッチが始まったところで、また楽しい釣りの季節になると思います。
大戸川は名神高速道路を瀬田東ICで降り約15分、河川の管理釣り場にしてはめずらしく水量も多く、自然のままの流れを生かしたフィールドです。
釣り場の上流側は巨岩が点在し、流速も速くフリーストーンの釣り場となり、中流から下流に掛けては大きなプールが点在し、スリックな水面でのマッチザハッチが可能です。
この冬のシーズンでも、小春日和の日中にはユスリカがハッチし、ゆるやかな流れのプールではアマゴやニジマスのライズも見られます。その魚を釣るためにはユスリカタイプのフライを使用するのですが、この時期ハッチするユスリカは小型のものが多く #24 以下を使用しなければ、ティペットもそれに合わせて 9X 以下を使用しなければなかなかフライに出てくれません。クロスダウンのアプローチでライズする魚の 50cm 上流にフライをプレゼンテーションし、フライ先行でフィーディングレーンに乗せて送り込む方法で釣ります。ロッド&ラインはショートからミディアムキャストがメインで、極細ティペットの使用を考えると、#3 - #4 が最適です。
ライズのない状況では、この時期最も効果的な釣り方はやはりルースニングで、ニンフやグローバグフライをゆるやかな流れの、深みの川底付近をナチュラルに流すのがコツです。
この時期の魚の活性は低くストライクの動作も小さいため、浮力の小さなインジケーターを使用することがストライクを逃さないコツです。ルースニングでは 50cm を超える大型魚も出るので、ティペットは6X、細くても7Xを使用します。ロッド&ラインはドライフライと同じ#3 - #4です。
こ上流部の、フリーストーンGリアのスモールスポットでは、アウトリガースタイルのニンフフィッシングが有効です。#10 ほどの少し大きめのニンフやグローバグを4xのティペットに結び、フライから 30cm ほどの位置に大型のショット(おもり)をつけアップストリームでボトムを叩くように流下させると効果的です。この釣り方はアメリカ流ミャク釣り的なスタイルで、ロッドティップを高く持ち上げラインを張った状態でストライクを取るため、長めのロッドが有利になります。ロッド & ラインは 9フィート以上の#5 - #6が最適です。
大戸川に放流されているトラウトはひれが綺麗で魚体も完璧です。そのためフッキング時のファイトも強烈で釣り人を楽しませてくれます。