ソルティステージプロトタイプ メバル XMBS-732XULT-ST(スピニング・2ピース)
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商品説明
- 全魚種対応、あらゆるソルトウォーターゲームにマッチするロッド、「ソルティーステージ」が10年ぶりのフルモデルチェンジ。
- ハイエンドモデルにしか使えなかった、アブガルシア独自のブランクス製法、TAF(Triarchy Force)製法を採用。
- 国産カーボン100%、完全無塗装のブランクスには、FUJI SiC‐S ガイドを搭載した。
- メバルモデル、XMBS-732XULT-ST。
- メバルロッドの原点回帰ともいうべきスローテーパーに設計。
- 重くてダルく、感度が悪いといったスローテーパーのイメージをTAF製法が克服。
- リフト&フォールの掛けのスタイルに対応する軽さと感度を実現。
- 潮が緩いエリアでも、プラグや軽量ジグヘッドを操作しやすく、魚のアタリはもちろん、水圧や水流変化、地形変化を感じやすい。
- ブランクス全体の反発力を活かせるので、1g以下のジグヘッドがロングキャストできる。
- スローテーパー特有の粘りで魚の口切れを防ぎ、ショートバイトさえフッキング。
商品詳細
- 自重(g):53
- パワー:XUL
- テーパースロー
- 適合ルアーウエイトMax(g):0.2~14
- 先径(mm):1.1
- 全長(ft/cm):7フィート3インチ/221
- 素材:カーボン100%
- 継数:2
メーカー品番
1556300
ナチュラム商品番号
3257628
ジャンル
- ご購入者様
- 上級者
私はアジングロッドによくあるパッツン調子が苦手です。 これまで対象魚種を問わず、ベリーが良く仕事するタイプの竿を愛用してきました。 アブがエラディケーターリアルフィネス(同プロトタイプシリーズが出る前の商品)でスローテーパーのロッドを発表した際は購入を凄く悩みました。 ただリアルフィネスはお値段も良い竿。 スローテーパーというと昔のメバルロッドのイメージが強かったので、手に取って確認しないと購入する勇気がでませんでした。 そうして悶々と過ごしていたところ、このソルティーステージ プロトタイプが発売。 値段もリアルフィネスよりはかなりお手頃ということで、我慢できず発売と同時にネットから購入しました。 まずメリットからお伝えします。 手に取って最初に感じたのは軽さ。 7フィート以上ある竿なのにかなり軽いです。 そして長さの割にバランスが良いです。 今時の竿らしくリアグリップ回りをコンパクトに仕上げてあるためティップヘビーなバランスではありますが、竿自体が軽いのであまり気になりません(190gのリールをセットした場合)。 アミパターンでやるジワッとした立て捌きのロッドワークも苦も無く続けられます。 ティップがチューブラーであることが寄与しているかもしれません。 次に感度。 7フィート以上の竿なので、反響感度は5フィート台のアジング用ジグ単ロッドには敵わない気がします。 でも実釣でここに不満を覚えたことはありません。 0.6gジグ単を3ポンドフロロに直結。 水深3~4mにある敷石上をスタックするかしないかギリギリのところで漂わす。 こんな釣り方をよくしていますが、無風~弱風下であれば石や海藻に触れる感触と根魚のアタリの違いぐらいは判別できるだけの反響感度はあります。 操作感度は素晴らしいです。 ソリッドティップのロッドとは曲がりの出方が違うのですが、よく動いて水中の情報を伝えてくれます。 微妙な前アタリもしっかり捉えてくれますし、潮流の変化も良く分かります。 ティップ~ベリーの返りが緩やかで竿全体が良くしなるので、ペンデュラムキャストがバシバシ決まります。 軽いジグ単でもしっかり曲がってくれるので、リリースのタイミングが分かりやすく、私は先調子のアジングロッドよりも扱いやすいと感じています。 0.6gジグ単でも水深の浅い小規模堤防なら敷石際までしっかり攻略可能です。 ただ今時の反発の強いロッドに馴れた方、ロッドの振りが速い方の場合、使用感の違いからキャストしづらいと感じるかもしれません。 すぐに馴れるとは思いますが。 「スローテーパーはキャスト精度が×」なんて話も聞きますが、海の小物釣りで必要な精度なんてせいぜいテトラ際にキャストする時ぐらいのもの。 バス釣りのようなキャスト精度は必要ないので、自分は不満を覚えたことはありません。 (漁師さんの迷惑になるので船溜まりで釣りはしません) のべ竿のようにしなやかなロッドです。 当然ながら絶対的なパワーはありませんが、魚を掛けた時、長さによる曲がり代の大きさでドラグ的な効果が得られている印象があります。 内湾の小物を相手にしている限り、魚との引っ張り合いで不満を覚えたことはありません。 そもそも穴にルアーを落とすような使い方をしない(スイミング中心の使い方)のと、柔らかいティップのおかげでバイトした魚が違和感を覚えにくい?のか、ペナペナな使用感のわりに魚に先手を奪われることも少ないです。 いちおうフロートリグも試しましたが、ハピソンのかっ飛びボール(サスペンド)がギリギリかなといった印象です。 最後にデメリットも少し。 基本的にはティップ~ベリーの張りの弱さ、柔らかさに起因する不満になります。 まずメタルジグやワインド系など、積極的に動かしに行くロッドワークが求められるルアーとは相性が悪いです。 また風が強い日はロッドのブレが出やすく感度が悪くなりがちです。 結果根がかることも多くなりますが、張りの弱さゆえ外すのは難易度高めとなります。 これらデメリットはこの竿の特性上、致し方がない部分と言えます。 当初、ダル重な操作感を心配しながらの購入でしたが、いざ使用してみると悪い印象は殆ど感じませんでした。 ダルダル、ペナペナな調子ではあるのですが、操作感は思いのほか軽快。 スロー~ミドルテンポのロッドワークを行う限りではダルさが邪魔になることはなく、アタリを積極的に掛けにいく釣りも可能です。 魚を掛けた時は曲がりを生かした懐の深い釣り味が堪能でき、以前の竿より釣趣が増しました。 今では最も使用頻度が高いロッドに昇格しました。 またおま系のパッツンロッドが氾濫している最近では異質な竿ですが、特性を分かって使うと最高の相棒になってくれると思います。