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１〜２人で旅に出る時に、いろいろな自立式ドームテントがある中で、耐雨性と設営・撤収の素早さで言えばこれにかなうものはないとも言える。日本の高温多湿で雨の多い気候では満足できる性能を発揮するテントだ。
欠点はポールの収納性が少々長い為、パッキングにおいては工夫が必要になる。バックパッカーならザックの横のスリーブに通せば問題ない。バイクツーリストであれば、リアバックと平行に横積みする事で、ハンドル幅よりも狭く積載できる。ただサイクリストは横積みは厳しいだろう。リアタイヤと平行に、後方に突き出すような形で積載する必要がある。
前室もオプショナルフライにより広大な雨天炊事及びブーツ置き場などが確保できる。ハーフフライ部分においても雨が吹き込んでくる形になるが、雨が侵入した事はなかった。グランドシートも10年使ったもので、設営場所に失敗し、水たまりの上になってしまった場合でも、ウォーターベッドのような状態になったが侵入はなかった。ただ、縫い目については全てモンベルのシームシーラーでシーミングする事が望ましい。
三角型はどうしても風向きに注意する必要がある。前室の庇部分にある、プラスチック素材のジョイントから張り綱を取って使うと強度があがるが、尾根筋などで強烈な横風にふかれるとさすがに弱い。これはどんなテントでも同じだろう。あとは経験と設営場所での判断により、快適な一夜が約束される。

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無敵のバックパッカーテント。その名がふさわしいムーンライト１。
自立式でここまでコンパクトで、日本の高温多湿の気候に対抗でき、安眠と快適な一夜に加え、旅に欠かせないプライベートな時間と明日へのエネルギーの補給をしてくれるテントだと長年多くのソロテントを使ってきた経験からお勧めできる。
唯一の欠点は居住性になるが、これは必要にして充分。しっかりとフライと本体をナス管で接続し、前室とサイドのペグを打てば、十二分な室内ができあがる。前室も雨天時の炊事だけでなく、半分は靴や炊事用品を置いておく事ができ、前後にあるメッシュ窓から通気性も充分。
どんなテントもそうだが、設営する場所の判断はキャンパーに任される。風向き、朝日の位置、そして夜間に雨が降ったときの水はけなど、これらが判っていれば、このテントはどんなドームテントよりも高い収納性と機動性を生かし、特にバックパッカーやバイクツーリスト、サイクリストには最適な選択と言えるだろう。ツェルトなんか持っていくよりもはるかに設営・撤収が素早く楽で、疲れ知らず。この値段で耐久性も充分だ。