ロードランナー ヴォイス 650MH

　巻いてよし、撃ってよしのバスロッドです。基本は総重量が1/2オンスくらいまでのテキサス、ラバージグ、高比重ノーシンカーワームに使用し、ピナーベイトとの相性も大変良いです。スピナーベイトは3/8から3/4オンスまで使用しても問題ありませんが、1/2オンスがベストです。シャローでスピナーベイトをボトムに当てながら引くときはロードランナーハードベイトスペシャルよりも感度の高いこちらの方が釣りがしやすいです。 　高弾性ロッドに比べれば、感度は確かに低いですが必要最低限はあります。感度は高弾性に比べれば低いですが、その代わりにかなりのメリットがあります。それは、汎用性と抜群のキャストアキュラシーです。どんな投げ方でも対応でき、ピンポイントでルアーを打ち込めます。 　クランクベイトやロングビルミノーなどは3/8オンスくらいから投げられますが、やはり1/2から3/4オンスくらいの重めが投げやすいです。ショットオーバー５のようなディープダイバーを投げても使える極めて汎用性の高いロッドです。ミノーのジャーキングには長すぎて、腕がかなり疲れすので私はしないです。 　ロングキャストスペシャルですが遠投性能は普通です。このモデルが販売された２０００年当時としてはロングロットだったのでしょう。しかし、大変投げやすく、バックハンド、サークルキャストやカバーへのスピッキングがよく決まります。この投げやすさやカバーへピンポイントで撃ちこむアキュラシーは、他社の高弾性ロッドや同じノリーズでもロードランナー・ストラクチャーシリーズにはありません。緑のロードランナーＶＯＩＣＥモデル全てに共通しますが、投げやすいです。キャストアキュラシーだけでいったらハードベイトスペシャルの方が上ですが、ハードベイトスペシャルでワームはやはりイマイチです。 　私が６５０MHにサブネームを付けるとしたら、ライトテキサス&シャロースピナーベイトです。だけれども、ライトテキサス・ジグやるならもっと専門性の高いストラクチャーシリーズや他のＶＯＩＣＥがあり、スピナーベイトやるならハードベイトスペシャルがあり、より高いカバーへのアキュラシーなら６３０ＭＨがあり、どれをとっても中途半端なロッドともいえます。クランクベイトなら、ハードベイトッスペシャルの方が圧倒的とまでは言いませんが、絶対的に上です。 　この６５０ＭＨの究極の汎用性こそがいかなる状況変化に瞬時に対応できるわけであり、ＶＯＩＣＥのオリジナルブランクのよさであり、ＶＯＩＣＥのオリジナルブランクのよさが最も体感できるロードランナーです。田辺氏がまだアメリカのトーナメントに参戦していた時代にプロデュースしたロッドであり、広大なアメリカの湖上でバスフィッシングをやっていたからこそ生まれた他に類をみない汎用性の高さです。今では無くてはならない１本です。 　

すばらしい！

ロングキャストスペシャル。その名の通り、離れた距離からの正確なキャストが自慢です。 しかし、ただの遠投ロッドではなく、クリスタルＳやボルケーノのスローローリングはもちろん、1/2クラスまでのラバージグやテキサスリグのスイミングなども高次元で対応。ミディアムクラスのバーサタイルロッドです。 こいつのおかげでデカバスに一歩近ずけました。