とにかくスタッフは全員釣り好きです。
なかには２年以上もフライロッドを片手に鱒を求めて海外放浪をしていたほどのツワモノもいます。またアパレル業界の経験者、そして山男？！もいます。これらの豊富な経験と専門的な知識を商品にフィードバックすることを心がけています。商品製作現場に議論が絶えることはありません。

また現場の声、実際に釣りをされるユーザーの声にも真摯に耳をかたむけることを心がけてます。雑誌や本に掲載される山のような知識も、まいにち釣りをする釣り師の経験にはとうていおよばないと考えているからです。

もちろんすべての声に応えることは難しいのですが、要望を反映させたひとつの例として3.5m/mクロロプレーンウェーダーがあります。本流に立ち込んで釣りをする釣り師の声からでした。透湿防水素材では寒く、生地がバタついて水の抵抗が大きい。5m/mのブーツフット・クロロプレーンでは浮力がありすぎて動きづらく、足元もおぼつかない。そこで一昔前まで市場に多く出回っていた3.5m/mのクロロプレーン素材の、スリムなソックスフットタイプウェーダーを元に復活させました。

デザイン面では、機能がデザインを決定すると考えています。つまり機能をつきつめていけば、おのずとカタチは決まってくるという考えです。機能とデザインは本来友好的な関係にあると考えます。

しかし、その理想のとおりにいかないことも多くあります（そこがまたおもしろいところですが）。そんな場合、私たちはけっして（カッコとしての）デザインを機能に優先させることはありません。私たちのつくるモノはフィッシングというアウトドア・アクティビティのためのものだからです。