山が男の世界であったころ・・・
世界のアルピニスト達は競って未踏峰を目指した。
もちろん、これは日本においても例外ではなく、
大きなキスリングを背負い姿は闊歩する姿は
若者にとっての憧れであった。
そんな昭和30年代、ムッシュは産声を上げる。
自らこよなくスキーを愛し、モノづくりについては
妥協を許さない職人肌の創業者・西村俊雄。
彼は生まれ育った天王寺で自宅の1階で
少量のウールのシャツをつくり始めた。
そのシャツはしっかりした上質のウールを使用し、
丈夫過ぎるほど丈夫にできていた。
それは、未踏峰を目指すアルピニストが求める
本物のMADE IN JAPANだった。
現在では最新の機能素材を使用した
アイテムを多く開発し登山はもとより、トレッキング、
ハイキング、トラベルととても広い用途にご愛用頂いています。
しかし、現在でも本質を曲げることはなく、
初心を大切にする心は失わないでいたいと思っています。
この私たち想いはコーポレートマークによく表され、
幸せのシンボル「4つ葉のクローバー」をモチーフにした
マークの葉の一つ一つはカタカナの「ム」になっているのです。
ムッシュの創業当時のマークはカタカナが「ム」であった事から
初心を大切にし、そして、山で幸せを発見してほしいという
私たちの願いが込められています
。
近頃、世間で使われる言葉に
「スローライフ」という表現があります。
このフラノのシャツは数年前に私たちにユーザーの方から
届けられた一着です。20年を超える歳月の風雪に
耐えてきたウールは変色し、ボタンの色は抜け、
補修した所が随所に見られます。
しかし、まだ現役選手なのです。
このユーザーの方から頂いた一言が私たちを勇気付けて
くれました。「シャツはまだ現役だけど、私が太って
体がシャツに合わなくなりました。
まだまだ着用出来るのだけど・・・いいシャツでしたよ!」
これから、どんなに時代が変化しても、
ずっと長く愛して頂ける商品を創り続けていきたいと思っています。
皆様からずっと愛される商品を創り続けること。
これがムッシュの願いであり生きる印であると考えています。
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