スターンズはWilliam P. Hilger 氏がミネソタに設立した自動車アクセサリー販売会社がそのルーツです。
当時この自動車アクセサリー販売会社は「フロストシールド」と呼ばれる、寒冷地において車のウィンドウの結露、霜を防ぎ視界をクリアにするシートを販売していました。
現在ではHilco と改名されているこの自動車アクセサリー会社は1936年の終わりまでにフロストシールドの技術を革新し、100万枚を超えるフロストシールドを生産し、世の中に知れ渡りました。
1945年にはフロストシールドのビジネスは3倍になり、40人の従業員を抱えるまでに成長しました。しかし、自動車業界はより効率的なヒーターの開発、製造を始め、同時にフロストシールドのビジネスは終わりを迎えます。
スターンズとしてリスタートを切り、O’ Lnk 氏の指揮の下、アウトドアグッズの開発を始め最初にヒットした商品が革新的な銃ケースでした。
その後スポーツマンバッグ、スリーピングバッグ、ボートシート、防寒用アウトドアウェア等次々と市場に投入、評価を得るに至ります。
スターンズが大きく飛躍を遂げたのは1960年代のことでした。
それまで主流であったオレンジの救命具に代わり、スタイリッシュで着心地の良いPFD(パーソナル・フローティング・ディバイス)の開発に成功し販売を開始します。
ボート安全法が同時期に成立し、米国沿岸警備隊のガイドラインに従って民間企業が新たにPFDのデザインをすることが許可されたため、1973年、スターンズは革新的な「TypeV PFD」を世に送り出します。
この革新的なPFDは瞬く間にユーザーに受け入れられ大ヒット商品となり、ボートによる死亡事故の減少に貢献します。
この大ヒットした「Type V」の流れをくむスターンズのPFDは今もメインアイテムで在り続けています
スターンズはミネソタ州に二つの工場を持ち、商品の98.8%はここで生産されており、生産の集中と効率化によって絶えず高品質な商品を世に送り出しつづけています。
雑誌、業界紙、テレビ、メール、ラジオ番組など様々なマーケティング手法によりスターンズ社は米国のレクリエーションマーケットのリーディングカンパニーとなるに至りました。
特に主力商品のPFDは世界ナンバーワンのシェアを獲得し、米国消費者リサーチ会社調査によるとマリンブランドのうちトップ5にランクされています。
スターンズの革新的な商品群は世界中のユーザーにその品質と性能を認められており、今後もたゆまざる革新によって魅力的なアイテムを創りだし続けていきます。 |
▲William P. Hilger氏
▲フロストシールド
▲最初のヒット商品 銃ケース
▲アウトドアグッズの開発
▲進化し続けるスターンズ |