1991年5月、スペ−スシャトル・ディスカバリ−はふたたび宇宙へ飛び立ちました。いつものように宇宙飛行士はそれぞれの装備品としてビクトリノックスのポケットナイフをもって搭乗していました。
実際、この小さな、赤いツ−ルが宇宙飛行士のトラブルを解決してくれていなかったら、今回の宇飛行で予定されていた、多額のお金をかけた実験が失敗しているところでした。この信じられないような話は、フランスの新聞‘ル・フィガロ’によって詳しく報じられました。
【 ‘ル・フィガロ’より一部抜粋 】
今回のスペ−スシャトルの飛行中に記録装置の故障が発見された。この装置は2台の望遠鏡から送られてくるデ−タを記録するためのものであった。
9日間の飛行の6日目にヒュ−ストンのコントロ−ルセンタ−は問題の解決策を見いだしたものの、それには複雑なコンピュ−タ−の内部に新しい配線が必要となった。宇宙飛行士はビクトリノックスを使って注意深く配線の絶縁をはずし、コンピュ−タ−内部の再配線に成功し、貴重なデ−タは失われることなく記録された。
スペ−スシャトルミッションのスポ−クスマン、ジェ−ムズ・ハ−ツフィ−ルドはビクトリノックスのオフィサ−ナイフはすべての宇宙飛行士の標準装備品であると語っている。
NASAは宇宙飛行士全員にビクトリノックス・オフィサ−ナイフを支給しており、スペ−スシャトルの第1回目の飛行以来、宇宙飛行士はそれを持って搭乗しています。
ビクトリノックスでは宇宙飛行士のために特別なナイフを作っているわけではありません。宇宙飛行士が使っているのと同じナイフは、だれでも買える通常モデルとして販売されています。ハ−ツフィ−ルドによれば“ナイフは自分の仕事をよくこなした”ということになります。
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