カヌーの構造
・ポリ艇 ・FRP艇(リバーカヤック)(シーカヤック)
ポリ艇とFRP艇の違いはその名のごとく素材の違いです。「ポリ」とは高密度ポリエチレンを略したものであり、その他に高密度ポリエチレンより強度があるクロスリンクポリエチレン。少し柔らかいけど修理ができるリニアポリエチレンなどがあります。FRPはカーボンやケブラーが使われ壊れやすいが、とても軽いのが特徴です。 |
|
・ファルトボート
ファルトボートの利点はコンパクトにたためて、どこへでも持って移動できるということです。
スキン(船体布)の素材には各メーカーによって違うので、一つ一つ特徴をあげていくことはできませんが、主にコーデュラナイロン、ナイロン+PVCのコーティングハイパロンファイバーが強く防水性があるといわれています。
フレームにも2種類あって、メタルフレームとウッドフレームがあり、メタルフレームは金属製のフレームを素材として航空機に用いられているアルミニウムとジュラルミンの合金が多く使われているので軽く弾力性に優れているのですが一度曲がってしまうと個人での修復は難しいと思います。
フッドフレームは木を合板処理されたものを組んで完成させる強度と弾性のバランスがとても良く破損しても現場での補修ができます。 |
|
・カナディアンカヌー
カナディアンカヌーの素材には、ロイヤレックス、FRP、フッドストリップ、GFRP、ケブラーウッドとキャンバスが使われておりトイヤレックスは強度、耐久性、浮力、復元性などの性能をバランスよく持ち合わせている。
低コストで製造できるFRP、ウッドストリップ、GFRP、ケブラーはとても軽いが柔軟性がなく、岩にぶつかったりすると割れたりして破損しやすい。
ウッド キャンバスはその名のとおり伝統的な製造方法で造られた木製カヌーです。 |
|
・インフレータブル
最近、日本の住宅事情に合っているといわれて人気爆発中のインフレータブルカヌー。
素材はメーカーによってまちまちで、ハイパロン、PVC、グモテックスなどがあり形もオープンデッキ、カヤック、シーカヤックとなんでも揃っている。 |
|
カヌーの形状(なぜそんな形なのか?)
カヌーだけに限らず、使用場所、用途によって、すべての「形」が、変わってきます。ここではそんなカヌーの形だけをとりあげて説明していきたいと思います。
・ラウンドボトム...回転性と直進性両方を備えているリバーカヤックに多いタイプである。 初心者にも操作しやすい。
|
|
・Vボトム...船底がVになっている。キールがしっかりついていることによって直進性がよく、ツーリング向き。波の影響も受けにくい。
|
|
・フラットボトム ...回転性重視タイプ。フラットな所ではもっとも安定している。しかし、流れのある所や波の中では不安定になりやすい。 |
|
・カナディアンのハル形状の違い
※ロッカー:バウ、スターンの反り上がりをロッカーという。ロッカーが大きいほど艇の長さに対して旋回性能は高まるが直進性は損なわれクルクル回ってしまう。
|
|
目次
第一章 カヌーとは・・・
・カヌーの種類
第二章 カヌーの基礎知識
1. カヌーの構造
2. なぜそんな形なのか
第三章 カヌーの選び方
1. 用途によってカヌーも変わる
|