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気圧の測れる腕時計は、平成元年に発売されたカシオのＢＭ−１００ＷＪ以来です。
この時計、機能的には気圧が測れてそれを基に高度と水深がわかり、過去１８時間の
気圧の傾向がわかるだけでしたが、それでも天気の予測などにはずいぶんと重宝したものです。

そしてプロトレックになり、タフソーラー＋電波時計（マルチバンド５）＋トリプルセンサーを備え、
「止まらない」「狂わない」「気圧が測れる」と、アウトドアでの楽しみプラス、時計としての基本性能に
安心が加わり無類の逸品に仕上がっていると思います。

多少気になる点として、カシオのオーバーランドとの比較になりますが、電波時計の受信感度が
若干劣るように感じます。２台並べて時刻の同期をとっても、オーバーランドでは受信できて
プロトレックでは受信できないケースがありました。プロトレックは受信をはじめてから３分程度で
あきらめてしまうのに対して、オーバーランドは５分以上粘るのでその差もあるかもしれません。
ただ、電波の受信はそれなりに電気を喰うでしょうから、プロトレックは多機能故に制限する必要が
あるのかもしれません。それでも数日に１回でも同期がとれればほぼ狂わずに使えるので、
大した問題にはならないでしょう。

あと、アラームの音が小さいです。オーバーランドの時は時報を聞き逃すことがほとんどなかったのに対して、
プロトレックは聞き逃すことの方が多いです。また、タイマーのアラームも５秒ほどで鳴りやんでしまうので
雑踏では気づかないことも。アラーム機能も重視している人は一度、現物で確かめた方がよいかもしれませんね。

それでも気圧と高度の関係を理解していれば、こんなに楽しめる時計はないでしょう。地下街で迷っても
さりげなく方位を計測して目的地にたどり着けるようになりました。お上りさんの私にとってアウトドアウォッチが
一番役に立つのは、コンクリートジャングルなのかもしれません。