バスフィッシング入門 〜第一章 バスの本能〜

バスの本能には「食欲」「反射」「ジャレる」「攻撃」がある。

 バスの本能からくる興味には大きく分けて次の4つがあります。これから1つずつ順番に 説明して行きますのでちゃんと理解してくださいね。

1. 食欲
 まず一つめは、食欲です。地球上に存在する動物は肉食であろうと草食であろうと日々この欲望に縛られています。ですからこの食欲が動物にとって切っても切り離せない一番の弱点と言えるでしょう。ならばその弱点をまずよく知りそこを攻めるのが手っ取り早いのは簡単な話。お腹が減ったら食べたくなるのは誰でも当たり前ですからね。
 この場合は、ズバリ本物の餌(小魚、ミミズ、カエルetc)に近いナチュラル系のルアーが良いでしょう。色や形、もちろん動きもです。いくら本物に近くても動きが自然界にないようなものなら、バスも食い付いてくれません。もし食い付いてきたとしたら、その日は狙いを他に絞った方が良さそうだということになるでしょう。つまりバスが何を求めているのかということです。

2. 反射
 次は食欲の反射です。想像して下さい。急に自分の周りで物音がしたり、あるいは、身の回りの変化を感じたらあなたはどうしますか? そう、それが反射なんです。バスも全く同じです。バスが岩陰やその他の場所に潜んでいる時に、目の前をキラリと光る得体の知れない物が通ったり、水面を音を立てながら動く物が現れたりした時、バスは習性上本能に導かれ反応してしまうのです。これを利用する釣り方はルアー説明のところで、後ほど説明致します。

3. ジャレる
 これはサイズの比較的小さいバスに見られる行動で、まさしく興見本位そのもの。赤ん坊がボールを転がしたり、つかんで投げたりするのと同じなのです。そういう状 況の時お母さんが一番気をつける事はなんでしょうかねぇ皆さん。そう、「坊や、お口の中に入れちゃダメですよ」。バスも同じです。

4. 攻撃
 どんな動物にも縄張り意識があるように、同じように縄張りを守ろうという意識がある魚もいます。特にブラックバスの場合、産卵期(スポーニングといいます)には顕著で、産卵床に近付こうとする敵はたちまち反撃を受けます。その習性を利用することにより、この時期のブラックバスは普段より簡単に釣ることが出来る反面、大変 体が弱っていて、いったん釣り上げられてしまうとリリース(釣った魚を水中に戻すこと)してもその生存率は他の時期に比べて低いと言われています。
どうしてもこの時期に釣りをしたいと考えている人は細心の注意を払って素早くリリースしましょう。バーブレスフック(返しの無いハリ)にする心がけくらいは最低必要です。できれば、釣らずにそっと見守ってあげてくださいね。


目次
第一章 バスの本能
・バスの本能には「食欲」「反射」「ジャレる」「攻撃」がある。

第二章 季節によって変わるバスの居場所
・四季によって棲み家を変えるバス。バスの習性を熟知して居場所を推理せよ!

第三章 バスフィッシングのマナー
・これだけは守ろう!バスフィッシングのマナー

第四章 タックル
・ロッド&リール
・ライン
・ルアー
・小物
・タックルボックス
・その他

第五章 ノット&キャスティング
・ノット(糸の結び方)
・キャスティング




 
 



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