バスフィッシング入門 〜第二章 季節によって変わるバスの居場所〜

四季によって棲み家を変えるバス。バスの習性を熟知して居場所を推理せよ!
バスを釣るヒケツは次の2つです。
 1. バスの居るところに投げる。
 2. 釣れる釣り方で釣る。
時期に合わせバスの居所と攻め方を知り、キャストすれば良いのです。簡単でしょ? バス釣りって。

 

1. 春
 春のバスの行動を知る為に最も重要な要素は、スポーニング(産卵)です。バスは産卵に備え水温の上昇とともに行動を始めます。しかし、春先は水温の読み方が非常に難しいのです。というのも、日中に水温が上昇し始めても、春先にはまだ朝夕に冷え込んだりしてしまい、バスの行動が冬にまた逆戻りしてしまうからです。バスフィッシング(他の釣りでもそうですが)にとっては、水温が上昇するということは、上昇してかつ安定することこそ重要なのです。水温が安定して初めて、バスは春の到来を感じ比較的水温の高い浅瀬に出てくるのです。ちなみにスポーニング後しばらくは、バスは疲れから出来るだけ動かずに捕食しようとするのでゆっくりとバスの鼻先を通過するような釣り方が有効です。


2. 夏
 いよいよ本格的なシーズンの到来です。特に初夏はバスの食欲も旺盛で最もバラエティに富んだバスフィッシングが楽しめることでしょう。梅雨時の雨上がりや夏の早朝などは、水面近く(トップウォーター)をポッパーやペンシルベイト等で一通り攻めてみるときっと良い結果が出るはずです。水面を動くルアーにバスがヒットする瞬間は目で見る事が出来るので、まさに感動的だと言えるでしょう。一度トップウォターで釣り上げたら癖になりますよ、本当に。日中バスは、日の当たらない木陰やウィード(夏によく繁殖する水藻類)のに潜んでいることが多いので、ウィードのエッジ(周り)や木陰に上手くキャストすることが重要です。居るところに投げる、鉄則です。夏の釣りは、言い換えれば木の枝とウィードとの戦いとも言えます。池全体がウィードでいっぱいなんてこともよく有りますし、水面に覆いかぶさっている木の下なども非常に難しい場所なので、上手くキャストしないと大切なルアーをなくす事になるかもしれません。そういう時は市販のルアーリトリーバー(ルアー回収具)等を持って行っておくと良いでしょう。 攻める側にとって難しい場所こそ、バスの絶好の隠れ家なのです。


3. 秋
 バスフィッシングをする人には最も良い季節と言えます。夏の照付けるような暑さの中、一日中ロッドを振りながら歩きまわったり、逃げ場のないボートの上に居るのは至難の業です。しかし、秋は水温も夏のなごりを引きずっていて比較的安定していますし、釣る側にとっても、フィールドでの一日を過ごしやすい季節です。景色も良いですから自然を大いに楽しむ事が出来ることでしょう。そして、バスにとっては冬に備えて出きるだけ体力を貯えようとエサを漁る季節でもあります。この時期中層から上層にかけてよりナチュラルで小魚に似たミノーやクランクベイトで誘うのが良いでしょう。バスにとって一番食べたいエサにそっくりなハズですから。


4. 冬
 冬のバスは、動きが鈍く比較的水温が安定した深場や水の動かないところにじっとしています。ですから、ポイントを見極めてじっくりとバスを食う気にさせることが大切です。根気強く攻めることが肝心です。けれど夏の暑さでバテテいる人もいらっしゃると思いますので、バスと同じように休息を取って体を休め、来シーズンに向けての戦略でも考えたらどうですか? 我慢出来ない人は、いっそ渓流の管理釣り場にでも行って、ニジマスやヤマメでも狙ってみてはどうでしょう。食べる楽しみもありますよ。


目次
第一章 バスの本能
・バスの本能には「食欲」「反射」「ジャレる」「攻撃」がある。

第二章 季節によって変わるバスの居場所
・四季によって棲み家を変えるバス。バスの習性を熟知して居場所を推理せよ!

第三章 バスフィッシングのマナー
・これだけは守ろう!バスフィッシングのマナー

第四章 タックル
・ロッド&リール
・ライン
・ルアー
・小物
・タックルボックス
・その他

第五章 ノット&キャスティング
・ノット(糸の結び方)
・キャスティング




 
 


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