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私たちのモノづくりは寝袋から始まりました。
地味な存在ながらもアウトドアでは不可欠で重要な装備です。
登山やキャンプをはじめ、すべてのアウトドアで活動する方々に「軽量・コンパクトでより快適な睡眠をお届けすること」を最大の課題として、その基本は他のモノづくりにも引き継がれています。
一日の行動で疲労した
身体に、ゆったり暖かく快適な睡眠を与え、さわやかな朝を迎えることは、疲労の回復にも翌日の安全な行動にとっても欠かせない条件です。
安全で楽しい登山やアウトドアライフのために、私たちは、HEARTY &
BASIC(基本に忠実、心あるモノづくり)を課題に、今も、そしてこれからも実際に使われる方々の立場に立っ
たモノづくりを続けていきたいと考えています。 |
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開発されたスリ−ピングバッグが実際にアウトドアで使用された場合に、設計通りの性能を発揮するかということは非常に重要なポイントです。
『東レ人工気象室・テクノラマ』での研究室テストにおいては、テスタ−に取り付けられた温度センサ−で測定される数値的デ−タの収集、またサ−マルイメ−ジャ−による放熱状況などの客観的測定と、テスタ−への問診による体感的な情報のチェックを2日間にわたって行います。
『テクノラマ』は地球上のあらゆる気象環境を再現することが可能な研究施設です。
私たちの場合は、雪上での幕営を想定し、室温は−20℃に設定され、さらに25cmの積雪をつくりだした状況でテストが進められます。 |
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一日の行動で疲労した身体や不安定な天候、夜明け前の厳しい冷え込み、スペ−スの限られた窮屈なテント内部、湿気を帯びたスリ−ピングバッグでの使用感など、研究室の中だけでは決して想像できない状況こそが、実際にアウトドアでお使いになられる方々にとっては最も基本的で重要な問題です。
これらの要素を確認するためには、実際のフィ−ルドにおいての体感的なテストも不可欠な条件です。 |
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寝袋を使用する場合において、予想される状況に最適なモデルを選択することは重要なポイントです。
保温性の高いモデルは低いモデルよりも重量やカサ高性において負担となりがちで、それはザックの重さや背負いやすさにも影響します。大きくふくらんだザックはバランスが悪いばかりか、風などの影響も受けやすく危険でもあります。
また、中わた素材でいえば、軽量で保温性能にも優れた『ダウン』は湿気に対する弱点があり、逆に『化学繊維』は濡れた後も乾きやすい反面、どうしても重量増となります。
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