(*)ダウンプル−フ加工
ダウンシュラフなどに使用する生地素材(ナイロンなど)に熱と圧力を加えることによって、織られた糸自体を変形させて糸の間の隙間を小さくし、ダウンの吹き出しを抑制する加工です。
これは樹脂や糊を使った、いわゆるコ−ティング加工のような隙間をゼロにする加工とは大きく異なります。
ダウンには睡眠中の不感蒸泄による身体からの水分を吸収・発散し、シュラフ内部の湿度を適切に保つという優れた機能があります。ダウンプル−フ加工は、これらのダウンの機能を損なうことのないように一定の通気度を残しつつ、非常に軽くて薄い生地からのダウン抜けを極力少なくすることが可能です。
一方、樹脂などのコ−ティング加工を施した生地では、ダウンの吹き出しをほぼ100%止めることが可能ですが、同時に生地の通気性まで失ってしまうため、ダウンの持つ吸湿・放湿・発散性などの機能を生かすことができません。また、生地に塗られた樹脂などは製品の重量増にもつながってしまうのです。 |